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演習林の紹介
大野演習林
- 所在地:京都府南丹市美山町肱谷
- 面積:402.76ha
- 標高:200mから650m
- 気象:年平均気温12.5℃、降水量1,616.3mm
- 地質:中期−後期ジュラ紀付加体 混在岩、チャート
旧北桑田郡大野村の肱谷区及び向山区の共有林であったものを明治43年と大正5年に京都府が地上権設定契約を締結して設定された大野村模範林を起源とし、昭和21年に京都府立大学の前身である京都府立農林専門学校の演習林として移管された。
由良川支流肱谷川上流に位置し、地形は比較的複雑で、演習林中央を流れる渓流によって2谷に分かれ、両谷とも全般に急峻である。
林況は、一部造林不適地に、アラカシ・クリ・コナラ・カエデ類・シデ類・サクラ類がみられるほかは全山がスギ・ヒノキ・アカマツの造林地である。
演習林入り口には、宿泊のできる学舎があり、毎年多くの学生が利用している。
本演習林では、演習林実習、森林植物学実習などの実習が行われるほか教員の試験研究、卒業論文、学位論文作成のための調査研究が随時行われている。また、府民を対象とする演習林野外セミナーが開催されている。
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大枝演習林
- 所在地:京都府京都市西京区大枝沓掛町
- 面積:116.28ha
- 標高:130mから330m
- 気象:年平均気温14.1℃、降水量1,498.3mm
- 地質:前期−中期ジュラ紀付加体 混在岩、チャート、玄武岩
京都府立農学校の実習林として、明治35年に京都府が官有林を購入し、その後、隣接地の編入、公共事業用地として一部が譲渡、移管され、現在に至っている。
昭和62年に当演習林内で、京都府が遊歩道や展望台を整備して「洛西散策の森」を開園し、府民の憩いの場として活用されている。
林況は、人工林と天然生林がほぼ相半ばしており、天然生林は、アカマツ林を主体に、アラカシ・クヌギ・コナラなどの広葉樹が散在している。
本演習林では、森林植物学実習などの実習に利用されているほか、教員、学生による試験・調査研究が随時行われている。
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鷹峯演習林
- 所在地:京都府京都市北区鷹峯桃山町
- 面積:7.44ha
- 標高:150mから220m
- 気象:年平均気温14.0℃、降水量1594.1mm
- 地質:中期−後期ジュラ紀付加体 チャート
大正6年に京都府が京都府立大学の前身である京都府立農林学校の実習林として民有林を購入した。従来大部分がアカマツの天然生林であったが、現在はほぼ全山スギ、ヒノキ、アカマツの人工林となっている。
北山林業地内にあることから、丸太仕立てのスギ林をもうけているほか、全国有名スギを植栽している。また、モウソウチク林を利用した、タケノコや竹炭などの利用研究を行っている。
本学から近距離にあり、手軽に利用できる演習林として、森林計測学などの実習・試験・研究に利用されている。
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久多演習林
- 所在地:京都市左京区久多上の町
- 面積:110.37ha
- 標高:480mから950m
- 気象:年平均気温10.1℃、降水量2381.7mm
- 地質:中期−後期ジュラ紀付加体 混在岩
昭和58年に京都府が本学の演習林として民有林を購入した。
安曇川水系久多川の最源流に位置し、京都大学芦生研究林に隣接する。
林況は、ブナ・ミズナラ・ミズメ・アカシデ・カツラ・コナラ・トチノキ・クリ等暖温帯から冷温帯にかけての林相を有し、多数の大径木が存在する。また、全山にスギの変種であるアシウスギが天然に広く分布し、雪圧による伏条更新をしている。
演習林入口付近の作業施設を起点として、歩道が整備されている。
本演習林では、演習林実習などの実習が行われているほか、教員、学生による試験・調査研究が随時行われている。
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日吉演習林
- 所在地:京都府南丹市日吉町中
- 面積:14.58ha
- 標高:270mから390m
- 気象:年平均気温13.4℃、降水量1,469.4mm
- 地質:前期−中期ジュラ紀付加体 玄武岩
昭和61年の京都府が本学の演習林として民有林を購入した。
淀川水系桂川上流の大向山山頂付近に位置する。
林況は、一部スギ・ヒノキの人工造林地があるほかは、アカマツ及び広葉樹の天然生林で、広葉樹の主な樹種はクヌギ・アベマキ・コナラ・クリ・コシアブラ・ホオノキ・ヤマザクラ・ウリカエデなどである。
アカマツ林からはマツタケが発生したが、近年は激減したため、毎年、マツタケの発生促進のための環境整備に取り組んでいる。
本演習林では、演習林実習が行われているが、今後、進入路や研究・観測機器等の整備により、広葉樹やマツタケの研究利用の促進が期待される。
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梅ヶ畑演習林
- 所在地:京都市右京区梅ヶ畑水谷
- 面積:58.92ha
- 標高:360mから690m
- 気象:年平均気温12.4℃、降水量1,851.6mm
- 地質:中期−後期ジュラ紀付加体 混在岩、チャート
平成20年に本学出身者(卒業当時は京都府立農林学校)から、演習林として寄贈された。
淀川水系桂川支流鳴滝川上流に位置し、朝日峯(688.3m)の東斜面を占める。
北山林業地内にあり、林況は谷筋には良く手入れされた丸太仕立てのスギ及びヒノキが植栽され、中腹から尾根にかけてはタムシバ・コナラ・カエデ類・シデ類・サクラ類の広葉樹、モミ・アカマツの天然生林が育成しているほか、シャクナゲの群落もみられる。
本学からは、国道162号線(周山街道)経由で約40分と近距離で、今後は特色のある北山林業の施業技術体系を学ぶ場、演習林セミナー開催の場としての活用が期待される。
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演習林の資源構成(2014年4月現在)
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面積(ヘクタール) |
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演習林名 |
スギ |
ヒノキ |
マツ類 |
ケヤキ |
マルタスギ |
広葉樹 |
その他 |
合計 |
大 野 |
142.06 |
184.80 |
26.83 |
0.12 |
− |
0.03 |
48.92 |
402.76 |
大 枝 |
14.10 |
40.31 |
46.98 |
− |
− |
12.20 |
2.69 |
116.28 |
鷹 峯 |
1.41 |
2.87 |
1.87 |
− |
0.82 |
− |
0.47 |
7.44 |
久 多 |
34.17 |
− |
− |
− |
− |
75.59 |
0.61 |
110.37 |
日 吉 |
0.83 |
0.31 |
6.01 |
− |
− |
7.43 |
− |
14.58 |
梅ヶ畑 |
3.53 |
2.79 |
2.91 |
− |
5.14 |
44.55 |
− |
58.92 |
|
蓄積(立方メートル) |
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演習林名 |
スギ |
ヒノキ |
マツ類 |
ケヤキ |
マルタスギ |
広葉樹 |
その他 |
合計 |
大 野 |
48,203.10 |
35,247.59 |
5,149.48 |
2.53 |
− |
0.70 |
− |
88,603.40 |
大 枝 |
3,534.60 |
7,941.79 |
9,061.63 |
− |
− |
1,018.66 |
26.98 |
21,583.66 |
鷹 峯 |
506.03 |
747.20 |
317.68 |
− |
284.21 |
|
− |
1,855.12 |
久 多 |
7,824.07 |
− |
− |
− |
− |
10,084.05 |
− |
17,908.12 |
日 吉 |
340.22 |
80.00 |
1,055.00 |
− |
− |
1,163.00 |
− |
2,638.00 |
梅ヶ畑 |
1,148.00 |
923.00 |
488.00 |
− |
927.00 |
5,375.00 |
− |
8,861.00 |
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